2025年3月23日に開かれたクルド人(クルディスタン)のお祭りネウロズ(Newroz)に参加するため、秋ヶ瀬公園の三ツ池グラウンドまで行って来ました。動画は、開会式の前に撮影した、踊りの様子です。色とりどりの衣装に身を包んだ参加者達がわかると思います。動画では、クルド人の女性がほとんどですが、開会式後の踊りではクルド人男性や日本人の姿も見られました。

同じ人間としか言いようがありませんね。ネウロズ(Newroz)は、およそ2000年前、暴君に立ち向かった勇者によってクルド人の国・クルディスタンが建国された日を祝うお祭りです。暴君の頭に二匹の蛇が生えていて、暴君は若者の脳を毎日二匹の蛇に食べさせていました。ある日、18人の息子のうち、17人を失った勇者が立ち上がる。そんなおとぎ話のお祭りです。
クルド人が亡国の民であるとは、現代の弾圧、政治の犠牲者という印象をお持ちかもしれませんが、彼らの馳せるクルディスタンとはおよそ2000年前に勇者がつくった国で、ネウロズ(Newroz)は、その後の長い永い年月をかけて四つの国に分かれてしまった史実を克明に記した歴史のお祭りなのです。
お祭りに参加するクルド人達の顔にも弾圧や差別といった悲壮はなく、若者も日本の学生と何ら変わらない陽気な笑顔を見せます。秋ヶ瀬公園の一角で熱狂するクルド人達は、確かに日本という異国の地で、強かに、儚げに寄り添う人達なのかもしれません。しかし同じ人間が、同じように暮らしているとしか言いようがありません。
日本だって、もしも戦争に負けて周辺の大国に分割されたら、どこで日本のお祭りをしますか。逃げ延びた先の異国の地で、神社や仏閣を模したものを取り囲んで、踊ったり、歌ったりしますか。その時、異国民が同じように祭囃子を囲んでいたら、嬉しくないですか。今、母国に居ながら、その異国民のほうをやらせてもらっていることが誇らしくありませんか。
不勉強な政治家が、多文化共生を唱えるなら、差別とも共生しろ、差別する自由を見守れと言われていたようです。多文化共生とは、闊達な議論をただ見守るのではなく、議論は共存や共生を目的(ゴール)として行いましょうという提案です。だから差別とは、ごめんなさい、共生できません。日本人による、日本人のための政治をスローガンに掲げる活動家も、ありがとうございます、しかし外国人を同じ人間として迎い入れることに喜びを感じるのも日本人なのです。
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