国境は究極の既得権益とは
国境は、皆が知っていると思います。究極も、皆が知っていると思います。既得権益とは、一度手にしてしまえば滅多に剥奪されない権利に紐づいている利益のことです。「国境は究極の既得権益」とは、一度国境を引いてその内側を自国と言い張れば、自国で興る生産力を自国民だけで分け合えるという意味です。

いま世界の人口は80億人と言われています。年収200万円以下の人をワーキングプアと呼びますが、そのラインとは、実は世界で1番目に高いランクの人と2番目に高いランクの人との境界線なのです。日本のワープアは5人に1人ですが、世界でみると比較的恵まれた人だとわかります。

日本のワープアは、日本の軍隊(≒自衛隊)が守る世界でみれば比較的裕福な人びとなのですね。改憲派、軍拡派や維新信者で、ワープアだという人は、まずこの認識があってのことなのか。こういう認識で自分の貧しさを我慢するストイックな愛国者なのか、それともなにかこうアレなのか、です。
平和のために日本政府がすべきことは分配、まず日本人、そして外国人
しかし、それにしたって原子力発電所を海岸線に並べたり、食料自給率が低く戦争状態になれば1.5カ月で底をつく問題が放置されたりする日本で、報復用のミサイルを買って周辺国を怒らせることはどう考えても国防になりません。
平和のために日本政府がすべきことは富の分配です。日本の自動車メーカーや半導体製造装置メーカー、その他多くの優れた企業を軍事的脅威から守るために、分け与えるほうが遥かに自国を守れます。まず緊縮財政を辞めて、日本人を豊かにし、同時に国境を越えた(超えた)ヒトの往来をもっと多くして徐々に外国人にも分配すべきです。※個人的にこの順序はすごく大事だと思いますが、そうした議論はここでは避けます。
コメント